smbmnt は通常、 smbmount というマウントコマンドから起動され、smbmountのコマンドラインの引数は、 直接 smbmnt に渡される。
これらの値の既定値は、現在の uid と gid である。
-f file mode, -d dir mode
-u と -g オプションと同様に、 これらのオプションは、LAN Manager と UNIX とのコンセプトの違いをつなぐのにも使われる。 LAN Manager はファイルのパーミッションについては何も知らないので、マウントされたファイルとディレクトリにどのパーミッションを付けるかを指定しなければならない。
この値は 8 進値でなければならない。既定値は現在の umask から取られ、ファイルモードは現在の umask になり、ディレクトリのモードは、ファイルモードに読み出し権が付いているのならば、実行権も付けられる。
それらのパーミッションは利用者に与えられた権利と違っていてもよいことに注意。 もしもサーバ上で書き込み権がなければ、利用者の実際のパーミッションに一致するファイルモードを選ぶべきである。 このオプションで設定されたパーミッションは、サーバによるアクセス制限を上書きできない。
ファイルモードの指定に加えて、 -f の引数には、各種 SMB サーバのバグに対応するための回避処理を指定することができる。 この指定によって、マウントポイントごとにバグ対応を有効にすることが可能となり、コンパイルされたカーネル中に埋め込む必要がなくなる。 必要とするバグ対応処理は、ファイルモードの頭に 1 桁の (8 進数) 値を追加することで指定する。 使用できるバグ回避処理についての情報は、Linux カーネルのソースツリー中の Documentation ディレクトリ配下にある smbfs.txt を参照してほしい。
太田俊哉 (oota@pes.com1.fc.nec.co.jp)
堀田倫英 (sim@remus.dti.ne.jp)
最終更新日 1999/01/13